着工・上棟・竣工ってなに?

工務店やハウスメーカーなどに注文住宅の建築を依頼すると、住宅の設計・仕様やオプション選択について話し合いが行われます。設計が完了して契約を結んだ後に現場で工事が進められることになりますが、建築作業に関係して着工・上棟・竣工、などの用語を聞くことがあります。建築の世界に詳しくない方でもこれらの用語は何となく聞いたことがあるかもしれませんが、実際にどのような意味なのか知らない方も多いでしょう。これらの用語はハウスメーカーや工務店の営業マンや設計士の説明の中で頻繁に出てくるので、注文住宅の購入をお考えの方は意味を知っておく必要があります。

“着工”は建築業の世界で用いられることの多い用語ですが、一般的に建物の基礎を作るための土工事に着手した時点のことをさします。新たに建物を建てる場合であれば、地面に杭を打った時点で工事が開始(着工)とみなされるケースが多いようです。ただし着工は工事自体に取りかかる前の段階でも用いられることがあり、実際に建築工事のための作業を開始した時点(建築材料の発注など)をさすこともあります。

“上棟”は地域ごとに微妙に意味合いが違うことがありますが、一般的には建物の骨組みが屋根の上の部分まで全部完成した時点のことをさす用語です。木造でも鉄骨でも建物には骨組みがあり、完成した土台の上に材木や鉄骨を組んで建物を支えるための基本構造を組み上げます。骨組みがすべて完成した時が上棟で、これ以降の工事で壁や屋根などが作られて家らしい姿になっていきます。上棟は地方によっては建前とか建方と呼ばれることもありますが、いずれも同じ意味です。一般的には骨組みが完成した時を上棟と呼びますが、九州地方や一部の雨の多い地方では屋根が完成した時点のことをさす場合もあるようです。

“竣工”というのは一般的に内装を含めて建物が完成した時点のことをさす用語で、建築業界や不動産業界で多く用いられています。竣工の代わりに竣功・落成・竣成などと呼ばれることもありますが、いずれの用語もほぼ同じ意味です。竣工は工事の完了を意味する用語ですが、この後にすぐに引越しをして家に住むことができるという訳ではありません。竣工後に検査が実施されて、施主が立ち会って最終チェックを受けた後に引き渡しとなります。完成後のチェック作業のことを竣工検査と呼び、ドアや扉の立てつけや電気製品が実際に動くかどうかを調べて、もしも不具合箇所が見つかった場合は引渡し前に修理をしてもらう必要があります。

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